朝の健康調べ

 2年生の朝のハッピータイム(朝の会)では、日直が司会をします。

健康調べでの会話のやり取りは、とても日本語の勉強になります。


 元気パターン
 日直 : 〇〇さん、
 友達 :「はい、元気です」
 
 元気ではないパターン
 日直 : 〇〇さん、
 友達 :「はい、元気ではありません。」
 友達 : 「どうしましたか?」
 友達   :「咳と鼻水が出ます。頭も痛いです。」
 日直   :  お大事に
 友達   : 「ありがとうございます。」

元気でないパターンを言う始めの頃は、「咳がでますと鼻水が出ますと頭が痛いです。」と言っている子がほとんどでした。「咳と鼻水が出ます。」と出るものを一緒にまとめて、違うものを付け足して言う学習をしました。
「頭が痛いです。」は〇
「頭も痛いです。」はもっと〇
「が」と「も」の違いも学びました。
日本人が当たり前に話している日本語の言い方の微妙な違いは、たいへん難しいです。でも、毎日使い続けることで体得していく子どもたちです。
子どもたちが目指す『日本語名人』になるために、「日本語って面白い!」「日本語が聞き取れて話せて楽しい!嬉しい!」をたくさんの場面でつくっていきます。


今年は、PBL(問題解決型学習、課題解決型学習)に取り組む時間が2年生は週に8時間あります。時間数は学年によって違いますが、1年生と3年生も行います。子どもたち自身が興味あること、やりたいことを見つけ、取り組むことを決めて、自分で考えて学びます。

そのPBLをより実りの多いものにするため、小学部教員で話し合いを重ねています。
その中で、今年度の1学期の前半は、まずPBLの前段階として時間数すべてを自由活動(自由遊び)の時間とすることに決めました。子どもたちは本来もっている力を自由な中でどのように発揮するか。子どもたちが自由活動をしている様子を、職員がしっかりと観察することから始めました。
砂場でのダイナミックな遊び。サッカーを上級生と夢中でする姿。マットを組み合わせて空間を仕切っての遊び、いす取りゲーム、音楽をかけてダンス、コンサート会場をまねて曲をかけて歌いながらリズムに乗る姿等々。
集中してほぼ毎回同じことに取り組む子もいれば、遊びが発展し展開していく子もいます。「遊びの中に学びあり」能動的、主体的に活動する子どもたちはみんな笑顔です。
子どもたちの興味と探究心を引き出す本来のPBLの取り組みは、いよいよこれからです。

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